Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

仏教

宮崎哲弥・呉智英『知的唯仏論』

文庫化されていたのを見たので、買って読んでみた。仏教ってそもそもなんだろうね、という話と、哲学・社会的な話題とからめた話とが語られていて、読みやすい。しかし、宮崎さんはよくあれこれ知ってるなあとひたすら感嘆。 なんか後半は乗れなくてさらさら…

山下良道『本当の自分につながる瞑想入門』

藤田一照・山下良道『アップデートする仏教』の著者のひとりによる瞑想指南。著者独自の「青空」という概念についての説明ののち、瞑想のしかたについても詳しく語られていて、実践的。『反応しない練習 あらゆる悩みが消えていくブッダの超・合理的な「考え…

草薙龍瞬『反応しない練習』

気になっていた本だが、Kindle版が安売りされていたのを期に買って読んだ。この2ヶ月ほど、マインドフルネス関連の本をいくつか読んだが、メディテーションをどうやればいいのかという実践的な内容は薄いものの、原始仏教の教えを引いてのわかりやすい説明は…

デイヴィッド・ロイ『西洋の欲望 仏教の希望』

宮本啓一『わかる仏教史』から引き続き、仏教本。アメリカにおける最近の仏教的な考えを知りたくて読んだ。こういう本よりは、『アメリカ仏教―仏教も変わる、アメリカも変わる』のような本を読むほうがいいんだろうなと思った。 西洋の欲望 仏教の希望作者: …

宮本啓一『わかる仏教史』

『別冊サンガジャパン(1) 実践!仏教瞑想ガイドブック』の続き。仏教そのものについても多少は知っておいた方がよかろうということで読んだ。上座部仏教の解説がほぼなくて残念だけど、現在に連なる歴史の流れについておおまかに知れたのでよかった。また、…

『別冊サンガジャパン(1) 実践!仏教瞑想ガイドブック』

いま個人的に一番アツい雑誌であるところの「サンガジャパン」の、瞑想を特集した別冊を読んだ。そもそも瞑想とは仏教の中でどういう位置づけなのかというところから始まって、マインドフルネスの歴史、医療における受容、実践方法や体験できる場所の紹介ま…

デイヴィッド・ゲレス『マインドフル・ワーク 「瞑想の脳科学」があなたの働き方を変える』

バンテ・H・グナラタナ『マインドフルネス 気づきの瞑想』の続きで、アメリカにおけるマインドフルネスの状況を知りたくて読んだ。 歴史的な話はよくまとまっていて面白いのだけど(それだけでも読む価値あり)、企業での実例みたいな話はだいぶフォーカスが甘…

バンテ・H・グナラタナ『マインドフルネス 気づきの瞑想』

アルボムッレ・スマナサーラ『自分を変える気づきの瞑想法【第3版】』からの続き。「実践」に関する本も、いくつか読んでみないとひとによっていうこと違うだろうし。 この本は、図解がないのが残念ではあるにせよ、微に入り細を穿って説明していて(というか…

アンディ・ハント『リファクタリング・ウェットウェア』

アルボムッレ・スマナサーラ『自分を変える気づきの瞑想法【第3版】』の流れで、瞑想について記述のあるエンジニアリング本というわけで、この本も読んでみた。トピックがたくさん語られていて立派だなあと感心するが、読み飛ばしまくった感じ。 リファクタ…

アルボムッレ・スマナサーラ『自分を変える気づきの瞑想法【第3版】』

ウ・ジョーティカ『ゆるす - 読むだけで心が晴れる仏教法話』の流れで、「実践」について書いてあるいろんなひとの本を読んでみようというわけで、目についたこの本を買って読んでみた。 瞑想法については絵入りでわかりやすく説明されているのだけど、前半…

ウ・ジョーティカ『ゆるす - 読むだけで心が晴れる仏教法話』

魚川祐司『仏教思想のゼロポイント』、ニー仏(魚川祐司)『だから仏教は面白い!』の流れで、著者が最近訳出・刊行した本。おっしゃる通りですね、と思いつつ読んだ。 収録されている2つの法話ともに、訳者によって、以下でPDFで公開されています。 ウ・ジョ…

ニー仏(魚川祐司)『だから仏教は面白い!』

魚川祐司『仏教思想のゼロポイント』の続きで読んだ。というか、その本の導入として読むのがよさそうな本。 『ゼロポイント』でも、この本の途中までも、なぜ「実践」が必要なのかよくわからなかったのだが、悟ったあとの状態に対する知覚、すなわち脱すべき…

魚川祐司『仏教思想のゼロポイント』

特に理由はないが、話題の本なので購入して読んだ。仏教には特に知識をもっていないのだけど、非常に明晰かつ簡潔な記述ぶりで、よかった。 魚川祐司(2015)『仏教思想のゼロポイント―「悟り」とは何か』新潮社 仏教思想のゼロポイント: 「悟り」とは何か作…