名和小太郎『情報セキュリティ』
今年から情報システム部門も責任範囲のひとつに入ったので、10年前の刊行当初に買って読んだこの本をあらためて読んだ。
教科書的な情報セキュリティ本のようにはかっちり整理されているわけじゃないけど、戦後のコンピュータやソフトウェアおよびネットワークからなる情報システムの流れの中で、セキュリティに関する問題、その対策がどう認識され、克服されたりされなかったりしたかという俯瞰した知見を得られる本。
背景を把握したので、次はもうちょっと教科書っぽいのを読もう。
- 作者: 名和小太郎
- 出版社/メーカー: みすず書房
- 発売日: 2005/10
- メディア: 単行本
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- Ⅰ 理解の枠組み
- 1 情報システム、あれこれ
- 2 情報セキュリティ、あれこれ
- Ⅱ セキュリティの同時代史
- 3 情報システム:自由のための、ただし制御も
- 4 津新ネットワーク:秩序の基盤
- 5 越境データ流通:人権 対 市場原理
- Ⅲ 脆弱性
- 6 ソフトウェア:秩序なし
- 7 インターネット:秩序の解体
- Ⅳ 試行錯誤的な制度設計
- 8 監視:保護 対 侵害
- 9 情報資源:公表 対 秘匿
- 10 暗号論争:独占 対 競争
- 11 Y2K:危機管理
- Ⅴ 管理の文化
- 12 情報セキュリティ:脅威に対して
- 13 信頼の社会化装置:脆弱性に対して
- 14 情報セキュリティの共有