Kentaro Kuribayashi's blog

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植村修一『リスク時代の経営学』

「リスクマネジメント」という観点からビジネス書の古典を読みなおす、みたいな感じだったので、どういう新しい見方が示されるのだろうと期待して読んだら、各章の最後に「このように○○はリスクにどう対処するかという話なのであった」と述べられて終わるってな、かなりの肩透かし本。

しかし、それぞれの本のまとめは的確で、単にまとめ本だと思って読めば役に立つ。本書を読んで、バーニーの『企業戦略論』をちゃんと読もうと思えたので、読んでよかったといえるかもしれない。

リスク時代の経営学 (平凡社新書)

リスク時代の経営学 (平凡社新書)

  • はじめに
  • 第1部 経営戦略編
    • 第1章 戦略なき経営がもたらすリスク
    • 第2章 「強み」を活かしてリスクを抑える
    • 第3章 イノベーションがもたらすリスク
    • 第4章 不確実性下の意思決定
    • 第5章 マネジメントが意味するもの
  • 第2部 リスク管理編
    • 第6章 人や企業はなぜ失敗するのか
    • 第7章 「沈まぬ帝国」はあり得るか
  • 終章 「リスク時代」の経営とは
  • あとがき
  • 参考文献