Kentaro Kuribayashi's blog

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レム・コールハース『S,M,L,XL+』

例のレンガよりでかい本が、日本版オリジナルで編集の上で、ほぼテキストのみで文庫化されるとのことで、どんなことになるんだろうってんで興味を惹かれて購入。

ジェネリック・シティ」はいま読んでも十分に面白くて刺激的だし、「ビッグネス、または大きいことの問題」は日本の文脈だと震災後と東京オリンピックへ向けてタイムリーで、「シンガポール・ソングライン」はその先見の明に驚くし、それから20年後の今、レム・コールハースがどう考えているのかを訊いてみたい。

この文庫版については、版元に特集ページがある。

原書の読解については以下が詳しい。

また、先日レム・コールハース来日の上でトークセッションがあったようで、以下にその雰囲気を読むことができる。

レム・コールハース著、太田佳代子・渡辺佐智江訳(2015)『S,M,L,XL+ 現代都市をめぐるエッセイ』筑摩書房

S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ (ちくま学芸文庫)

S,M,L,XL+: 現代都市をめぐるエッセイ (ちくま学芸文庫)

  • 問題提起
    • ジェネリック・シティ
    • 都市計画に何があったのか?
    • ビッグネス、または大きいことの問題
    • まさかの林檎
    • 基準階平面
    • グローバリゼーション
    • クロノカオス
    • スマートな景観
  • ストーリー
    • 白いシート(ある夢)
    • ソビエト宮殿 ベッドタイム・ストーリー「仮想建築」
    • ミースをつくった家
    • レス・イズ・モア 1986年ミラノ・トリエンナーレの展示
    • ヨーロッパ+アメリカの前衛
    • 日本語を学ぶ
  • 都市
    • ユートピアの駅
    • 実施調査の旅 (最初で最後の……)AA調査報告
    • ベルリン―建築家のノート
    • 無を思い描く
    • 20世紀の恐ろしき美
    • アトランタ
    • 汚れを背にした白いブリーフ ニューヨークの凋落
    • 二つの新しい東京
    • ピクセル東京
    • 最前線
    • シンガポール・ソングライン ポチョムキン・メトロポリスの肖像……あるいは博士状態の30年
  • カデンツ
    • ジャンクスペース
  • 訳者あとがき(太田佳代子)