ジョージ・ミラー監督「マッドマックス 怒りのデス・ロード」
TOHOシネマズ渋谷で『マッドマックス 怒りのデス・ロード』を観た。それを観た誰もがひたすら絶賛しかしないのでいやでも期待が高まっていたわけだが、冒頭から最後まで興奮しっぱなしで、本当にすごかった。話としては、ひとことでいうと「行って帰るだけ」なのだけど、その中にオモシロ要素がひたすらつめ込まれている。
車・武器に関する作りこみはもとより、キャラクターやストーリー上の社会的弱者の扱い方の巧みさ、そして何より戦いの中で人間性を回復していく者たちの表情の変化など、とにかく何度でも見返せるようなディテールがたくさんあるのだけど、そのあたりはググればたくさん出てくるので割愛。
昨日見に行った赤犬・WUJA BIN BIN 対抗歌合戦@代官山UNITで、それと示すことなく「マッドマックス」ネタが大量に打ち込まれていたのが、バンド内でめっちゃ盛り上がってるんだろうなあと思って、面白かった。そうだよなー、使いたくなるよなー。
一応、なにかを作ることを仕事にしている人間として、あれだけの大構想を、幾多の障害を乗り越えて、さらには途中で妥協することだってあり得ただろうに、ビタイチ手を抜くことなく画面の・尺の隅々まで意志を張り詰めさせた作品を作り上げたジョージ・ミラー監督に、ほんと敬意を払うしかないなあと思わされた。