ローレンス・M・プリンチペ『科学革命』
「社会のブックガイド──ルーマンからはじめる書棚散策」からの流れで、古川安『科学の社会史』、奥田栄『科学技術の社会変容』と来て、ブックフェア主催者がほめていた本書を読む。
『科学の社会史』よりもさらにスコープを狭めて、いわゆる「科学革命」の時期、すなわち、16〜17世紀の話に主眼を置いている。最新の研究に基づいて、イタリアにおいて教会との従来考えられていたより複雑な経緯を経て萌芽を兆した「科学」が、人文主義の興隆、可動活字を用いた印刷術の発明、「新世界」の発見、キリスト教の改革によってを背景にして、「革命」されていく歴史を、新書版とは思えない密度で述べる。非常に勉強になった。
- 作者: 菅谷暁,山田俊弘
- 出版社/メーカー: 丸善出版
- 発売日: 2014/08/26
- メディア: 新書
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- プロローグ
- 1 新しい世界と古い世界
- 2 結ばれた世界
- 3 月より上の世界
- 4 月より下の世界
- 5 ミクロコスモスと生きものの世界
- 6 科学の世界を組み立てる
- エピローグ
- 引用文献
- 参考文献―さらなる読書のために
- 謝辞
- 図の出典
- 訳者あとがき
- 索引
ローレンス・M・プリンチペ『科学革命』を読む。
— あんちぽくん (@kentaro) June 17, 2015