レイチェル・クーパー『精神医学の科学哲学』
技術経営と科学史という文脈から橋本毅彦『「ものづくり」の科学史』を読んだり、はたまたローレンス・M・プリンチペ『科学革命』を読んだりしていて、「そもそも科学ってなんだっけ?」という問いへの回答法として、精神医学について考えるところから見ていこうというこの本は、精神医学自体にも継続的な興味があるので、面白かった。
- 作者: レイチェル・クーパー,伊勢田哲治,村井俊哉,植野仙経,中尾央,川島啓嗣,菅原裕輝
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 2015/06/19
- メディア: 単行本
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- 第1章 はじめに - 精神医学と科学哲学
- 第2章 精神疾患の本性1 - 精神疾患は神話なのか?
- 第3章 精神疾患の本性2 - 精神疾患が実在するのなら、それは何なのか?
- 第4章 精神医学における説明1 - 自然誌に基づく説明
- 第5章 精神医学における説明2 - 個別の個人誌
- 第6章 理論と理論の関係 - 異なるパラダイムが出会うとき
- 第7章 理論と理論との関係 - 還元主義
- 第8章 価値と利害関心の取り扱い1 - 価値付加的な科学としての精神医学
- 第9章 価値と利害関心の取り扱い2 大企業と治療の評価
- 第10章 おわりに
レイチェル・クーパー『精神医学の科学哲学』を読む。
— あんちぽくん (@kentaro) July 12, 2015