2016年4月30日
『Unixの考古学』を読んでいる。この本は、「UNIX USER」の連載がずいぶん長い時間を経て書籍化されたものなのだけど、当時、プログラミングを始めたばかりの頃、背伸びしてその雑誌を買っていて、その時に目にしてはいたけれども、書かれている内容がよくわからなくて飛ばしていたななと思い出す。それから10年ちょっと経って、いまはとても楽しめる。
1950年代〜70年代の、計算機の黎明期から発展期にかけての文章を読むと、いつもとてもエキサイティングな気持ちになる。ドラマティック。単純に、やってることがすごい。しかし、その後の時代や、あるいはもちろんいまだって、それはそれで面白いことをやっているはず。この20年ぐらいの話だって、後世からしたら同じような気持ちを将来に感じさせるかもしれない。
この本にもちょっとだけ出てくるけど、ARPA/IPTOのディレクターで、後にパロアルト研究所のディレクターをすることになるロバート・テイラーというひとを自分のロールモデルのひとりだと思っているのだけど、もっとこの時代の話を読み込んで、あるいはその後の歴史について知ることで、これから自分がやっていくべきことに対して活かしていきたい。