2016年5月2日
連休の狭間の出勤日、帰宅してから『圏論の歩き方』という本をパラパラめくる。なんとなく「この分野を知らないとならないのでは?」という気がしたので(特に明確な根拠があるわけではない。というか、知らない分野なので当たり前だが)。結果、本当にほんとの最初の方はなんとなくイメージできたけど、その後は目をページの表面に時折向けている、ぐらいの感じだった。M君に聞いたらオススメの本を教えてもらったので、そちらも読んでみる。
外国語と同じで、数学についても自分がそれをスラスラと理解できたり使いこなせたりしているイメージというものを持てたことがなくて、それはもちろん頭が悪いからということではあるにせよ、頭が悪いからで済ませてしまうのはそれはそれで易きに流れているだけなので、修練が不足しているから、すなわちやるべきことをちゃんとやっていないからという理解の方が適切だろう。
というか、そこから類推するに、自分がふだん理解できていると思っていることも、実はさっぱりわかっていないのでは?という疑いが現れる。たとえば仕事に関することでもそうだし、ふだん読んでいる本であるとか、プログラミングについてのこととか。それらには形式的な表現が与えられていないから、逆にニュアンスでわかった気になっているだけで、本来わかるべき水準においてわかっているわけではないのかもしれない。