Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2018年3月30日

最近、花粉症の薬のせいなのか、眠くて困る……。

ボリス・グロイス特集の「思想 2018年 04 月号 [雑誌]」を読み始める。2017年の、ボリス・グロイス日本招聘プロジェクトによる成果物のひとつ。巻頭のグロイスによる「アジテーション」からして、勢いがある。いわく、アートの独立性こそが、むしろ民主政を超えた「超民主政」なのであると。その後も、浅田彰さんとの対談(というか、あまり噛み合ってない気もするが)や論考など、とても刺激的な話が満載。読み進めるのが楽しみ。

んでもって、その浅田彰さんが帯に推薦文を書いている『現代アートとは何か』が届いたので読み始める。マーケットから始まる章立てが、アーティストに至るのが本の半分を過ぎてからという、それ自体が「現代アート」を物語っているのだろう本なのだが、取り上げる話題は浩瀚で、とても勉強になる。「キュレーター」の章など、数いるキュレーターを網羅的に取り上げるというのではまったくなく、ジャン=ユベール・マルタンとヤン・フートとを比較しつつ、感動的な物語にもなってすらいるその紹介は、「入門」にふさわしいのかどうかはともかく、めっぽう面白い。

Seascapeシリーズを作る。ギャラリーにも設置しておいた。