2018年7月16日
月曜日は、起きると既に配信されているホリエモンメルマガを読んで一日が始まるのだが、例によって多動の日々で、単純によくもこれだけ動けるよなあということに毎回感心してしまう。なにはともあれ、そういうところからだよなあ……。
縄文について考えるに際し、文化としての「縄文」というフレームを設定した岡本太郎をあらためて掘ってみようってんで『黒い太陽と赤いカニ―岡本太郎の日本』を読む。「芸術は爆発だ!」の「爆発」が、岡本が終戦直後からいいだした「対極主義」に基づくものであり、1930年代フランスでの知的影響、日本のオリジナルとしての古層の発見とがあいまって、1970年の万博におけるお祭り広場へつながっていくという筋立て。万博はともかく、岡本太郎の縄文理解について、歴史学者はどういう反応をしていたのかが気になるところ。
中目黒駅前の「罠」でジビエ。鹿、雉、熊。「肉を食べてる!」って感じ。
帰宅して、『世界神話学入門 (講談社現代新書)』の続きを読み、読了。世界の神話に、地理的に離れているにもかかわらず共通点が多く見出されるのはなぜか?という問いに対して、それは同じルーツから広がっていったからであり、遺伝学的な跡付けと神話の広がりの一致も見られるという。さらには、神話はゴンドワナ型/ローラシア型の2タイプに分類することができ、後者は初期のホモ・サピエンスが海岸沿いにアフリカ、インド、インドネシアあたりに広がっていったときのもの、後者は文明の花開いた中東から世界中にひろがっていった系統。素朴で象徴的な前者に対して、ストーリー性豊かで国の来歴が語られる後者。んでもって、神話のモチーフについても当然あれこれ語られるのだが、個人的に最もインパクトがあったのは、地図。アフリカからインド洋へ開けていく方向へ眺めれば、世界が全然違って見える。
フランス語入門本の続きを読み、ワイアードで連載されているドミニク・チェンさんの発酵の話を読んだりして寝る。ドミニク・チェンさんは、本当にすごいなあ。