お出かけ、おしゃべり、神の降臨
夜の喫茶店
へ行ってきました。
フロアの真ん中になぜか池があって、そこで上図の人魚さんがあたりを睥睨しているのです。狂った品に囲まれ、目のやり場に困りました。客はといえば、彼女らなりにおめかししているのであろうおばさんばかり。ぐるっと見回せば、ところせましと並べられたなにがなんだかわからない広告・毒々しい文様の壺・仮面・樹木等が不明の秩序の基に整然とディスプレイされていて、タイガー・バーム・ガーデンや郵便配達夫シュヴァルの理想宮といった建造物を思わせる内装でした。
どんなものが出てくるのかびくびくしてたら普通に美味くてなんだか嬉しい気持ちになったココアを飲みながら、いろいろおしゃべりをしました。
- 今後は高柳昌行とレニ・トリスターノを研究していきたい。
- クール・ジャズはいいね。
- 金を払って演奏を見に行ったライブで内輪ウケな馴れ合いを見せつけられると、やつらを刺してまわりたい気持ちでいっぱいになる。
- 松浦亜弥サイコー! 「この世界」を「松浦亜弥」と言い換えてもいいぐらいなのだ!
- ウチの奥さんは「阿部薫は嫌いだけど高柳昌行は好き」なんだって。
- COMBO PIANO は神。
- 2 年後には韓国、4 年後にはドイツで演りたい。
- DJ は、センスがないのでもうやらない。
- 生活にまったく関係ないことだからこそ真剣にやりたいものだ。
- セリーヌはいいですね。最悪なことばかり思い出しますよ。出てくる人間も酷い連中ばっかりだし。
- 息をするように買い物をする。
- いまのバンドのメンバーはほんとにいい感じ。どんな音楽を演ってもいい。
- 自分があとから買うために仕入れる CD もあるね。売れたらまぁラッキーかな、ぐらいの感じで。
- まぁ僕はなにも楽器できないんで。人間の屑です。
- 本当に極貧で困り果てているんですよ!
どれが僕の発言かは、容易におわかりになると思いますが。ともかく楽しかった。そこでひとつ気付いたことが…。お仕事の時はまったくしゃべらないし、家に帰っても引きこもっているだけなので、長くしゃべるとだんだん呂律がまわらなくなってきたり、笑いすぎてほっぺたが痛くなったりする。問題だ。
ところで今日はちょっとしたお手伝いに出かけ、ほとんどなにもしなかったにもかかわらず、お寿司を御馳走になった挙げ句、「もう読まないから」ということで『失われた時を求めて』(ちくま文庫版、全 10 巻)を頂戴するという大変に素晴らしい出来事があったのでとっても幸せです。
人生、先は長いんだし、いつかは読了できるだろう…。ちなみに本の上に鎮座坐している人形さんたちは「文藝の神」です。本も読まずに毎日インタネしてる僕は、いつも怒られてばかりです。