2010-06-19の日記
川喜田半泥子展を見に、三重へ。ろくに下調べをすることもなく行きあたりばったりでの旅。どの電車に乗るのがいいのかすらよくわからないままの旅程だったのだけど、それもまたいいね。とりあえず、昼は松阪で牛肉食べようということだけ決めてあったので、iPhoneの路線情報アプリで検索して引っ掛かった情報を元に、京都駅から近鉄に乗る。
近鉄って初めて乗ったのだけど、なんなのあれ。特急の乗ろうとしたら全席指定だというのに車両にはそんなこと書かれていないし、最初に席の指定をしないとあとで特急券を購入しても指定できないというし、そんなこといってももう電車出ちゃうからどうすればいいのか尋ねると、とりあえず適当に座って、その席を指定したひとがきたら別の場所に移るよういわれたのだった。なんか適当だなあ。
2時間弱で松阪に着いた。やたら蒸し暑くて往生する。三重がとりわけ蒸し暑いのか、それとも京都もその日はそうだったのかはわからない。松阪は、その有名ぶりから期待していたような場所ではなく、どこの地方でもそうであるだろうような寂れた田舎街で、ただおいしい肉を扱っているところだけマシ、というような感じ。ともあれ目的のお店へ歩く。教えていただいた「一升びん」というお店。とてもお腹が空いていたのもあって、すごくおいしい。満足!
- ジャンル:焼肉
- 住所: 松阪市南町232-3
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- (写真提供:yagiza)
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さて、松阪からJRで津へ。今回の主目的である川喜田半泥子展を見に、三重県立美術館。津は津で、せっかく行くのだから下調べでもってんでガイドブックを探してみても伊勢・志摩あたりしかなくて不審に思っていたのが納得の、これが県庁所在地?というような寂れたところで驚いた。暑い中を、徒歩10分ほどの美術館まで歩く。
お目当ての川喜田半泥子展は、もう本当に素晴しかった。これまで、そんなに多くはないとはいえいくらかは展覧会を見てきたわけだけど、あんなにも真剣に、長時間テンションを保ったまま向き合った展示はなかったなあ。先に入手した図録で見た時も驚いたのだったけど、実物はすごいね。まさに「無茶」という他ない、優雅極まりない豪胆。ひとつひとつのうつわを見るたびに、ただただ感嘆のため息を漏らしたり、常軌の逸しっぷりに思わず笑ってしまったり。わざわざ三重まできた甲斐は、十分にありました。
津駅周辺の名前を忘れてしまった店で甘味をいただいたりして、近鉄に乗って、鳥羽へ。途中、高校生の集団が乗り込んできて、言葉がわりと関西に近いけどそんなにアクがない感じなのだなあと思ったり。名古屋も近いのに、どうしてそんなに差が出るんだろうと不思議な感じを抱いた。
志摩赤崎駅で降りて「いちや」というお店へ。食べログで見てたまたま行ってみようということになったのだけど、正解だったなあ。お造りの盛合せ、ハマチの塩焼、メバルの唐揚げ、手こね寿司などをいただいたのだけど、どれもおいしかった。お造りをいただいた時の醤油がおいしくて、これが伊勢のたまり醤油かーと感心。きっとお土産に買って帰ろうと決心。
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宿泊先の「タラサ志摩」へ。あとで知ったのだけど、近年躍進華々しい星野リゾートによって、最近運営され始めたとのこと。オフシーズンということもあるだろうけど、それでも宿泊料金に対するコストパフォーマンスが非常によくて、とてもいい宿だと思った。室内はきれいで、アメニティもよく整っているし、建物の目前は砂浜で、窓を開けると波の音。またきてもいいな。