Kentaro Kuribayashi's blog

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2013年12月に読んだ本をブクログでふりかえる

今月は25冊。引き続き経営学関連の本を読む日々。経営ではなく経営学について知りたいので、基本的には学者の書いた本を読む感じ。その中でも組織論に興味が有るのだけど、そちらの教科書は先月でそれなりに読んだので、今月は落穂ひろい的な感じで、学者の書いた一般書のような細かいものも含めてあれこれと読んだ感じ。

福嶋亮大『復興文化論』は、2013年の本ベスト5で1位にあげた、とてもおもしろい本。批評のもたらす知的興奮というのはこういうのなんだろうなあ。読み進めるごとに「おお〜」とか「うわ〜」とか感嘆していた感じ。紙で出たあとしばらく放置してたら、わりとすぐにKindle版が出たのも素晴らしかった(そうでなかったら読まなかっただろうので)。思想分野では『ハイデガー入門』が、論理的に明快な書きぶりで、なるほどそういうことなのかーとわかりやすくてよかった。

経営学関連では、沼上幹『経営戦略の思考法』『組織デザイン』が非常によかった。前者は、あれこれと百花繚乱の経営戦略を、ざっくり5つに分類して紹介していて、非常にわかりやすい。あんま細かくてもしかたないし、これぐらいがちょうどよさそう。後者は、組織構造の基本とそのバリエーションについてメリット/デメリットを詳細に解説していて、明晰ぶりが素晴らしい。とても勉強になった。その他、『採用基準』はそのタイトルとは異なる、とてもよいリーダシップ論だと思う。

というわけで、kentarokさんが2013年に読んだ作品 - ブクログによると、今年は220冊読んだようだ。まあ、読む本の難易度が高ければそれだけ数も変動するので、これがいいかどうかはわからないけど、まあそれなりに読めたかなあ。来年は、もうちょっと教科書的な本をたくさん読むことになるだろう。いずれにせよ、もっと知識をつけていきたいものだ。

kentaroの本棚 - 2013年12月 (25作品)
経営戦略の思考法
沼上幹
読了日:12月04日
評価4

復興文化論
福嶋亮大
読了日:12月10日
評価5

採用基準
伊賀泰代
読了日:12月25日
評価4

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