Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2019年12月14日

Taro Nasuギャラリーでアン・トゥルイットの個展を観る。単色の箱を重ねたようなミニマルな彫刻で知られるアーティストの絵画というかドローイングというか、ともあれ平面作品を集めたもの。それらもまた、色付けされた平面の構成によって形作られているものが多い。塗り込められたようなものよりは、平面の組み合わせによって構成されたものの方が面白いかな。とはいえまあ、歴史的な資料という感じで、あまり楽しめようなものではなかったが……。

その後、North Villageでお茶しつつ、テッド・チャンの本の続き。ほんとこの新作も、次から次へと面白いアイディアが横溢していて、頭がフル回転する。面白すぎるなあ。「ソフトウェアオブジェクトのライフサイクル」を読んでいて、人工生命にたいして法人格を与えることで、社会的な人格をもたせるというアイディアがあり、それがいけるならブロックチェーンのスマートコントラクトにだって法人格をもたせられるかもしれないし、さらには人工生命が法人格を持ちつつ、スマートコントラクトの範囲において社会的な契約執行だってできるんじゃないか?などと考えてみたりもした。

書店で、レヴィ=ストロースの『悲しき熱帯』上下巻を買う。以前も買ったのだが処分してしまったもの。先日、坂口恭平さんの本を読んでいて、そこで非常に面白く紹介されていたので読み返してみようと思って買ったのであった。

帰宅すると、コーヒー豆のグラインダーとHHKB Pro Type-Sが届いていた。今朝、Kが買ったCoresのコーヒーメイカーが届いたのだが、あまりにもかわいいのでちゃんとコーヒーを作って飲もうという機運が高まり、家でコーヒーをきちんと淹れるみたいなことをすると凝りすぎておかしなことになるから避けていたのだが、しかたながないのでRussell Hobbsのグラインダーを注文したら、夕方には届いて驚いた。買ってきた豆を使って早速コーヒーを淹れて飲む。

そんなことをしながら、久々にHHKBを使い始める。外部キーボードを使うのが何年かぶりなため、最初は慣れない。Chromeをキーボードで操作できる拡張を入れてしばらく触っていると、だんだん馴染んできた。書いている途中の文章の続きを書き始めると、やっぱり入力に関してはこちらの方がずっとしやすくて、指も疲れにくいし、とてもよい。しかしまあ、どうしてもマウスを触らなければならないこともあり、Macbookの手前にキーボードをおいていいるため、そういう時はちょっと面倒だなあ。また、画面が遠くなるのでややみにくいし、そうなると大きい画面を使って、マウスなりトラックボールなりを買って……とかいいだすと、せっかくのポータブル性が失われてしまう。悩ましい。などと考え、結局Magic Trackpadまで買ってしまう。

先日購入した『世界文学を読めば何が変わる?――古典の豊かな森へ』を読み始める。うーん、いかにもイギリスのひとっぽい諧謔的な感じ。あんまあわない気がするなあ。