Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

四方田犬彦『台湾の歓び』

書店で見かけて、刊行されていたのを知り、購入して読んだ。一昨年の秋に台湾へ旅行したのだったが、ある料理店(めちゃめちゃ旨い)で夕食をとっていたら、不意に四方田犬彦さんが(現地で案内人に連れられて)入店してきて驚いたということがあった。昔から四方田さんの本が好きであれこれ読んでいたけど、日本でだって見たことなかったから。

観光はもとより、生活文化や政治経済についてのよい本はたくさんあるが、台湾の現代文化について魅力的に語られた本を初めて読んだので、より台湾に対する興味が深まった。

四方田犬彦(2015)『台湾の歓び』岩波書店

台湾の歓び

台湾の歓び

  • プロローグ
  • 第1部 台北
    • 台北という都市
    • 一番古い城市(まち) 萬華
    • 日本当地の陰に 大稲埕と西門町
    • 布袋戯の終り
    • 台湾人の三人の父親 呉念眞、王童、陳映眞
    • 神話回帰と廃墟 林懐民と宋澤萊
    • エドワード・ヤンの思い出
    • アルファヴィルの詩人 鴻鴻
    • ピンクノイズを翻訳する 夏宇
    • 魏徳聖と日本
    • 太陽花を掲げて 大学生による立法院占拠
  • 第2部 黒い女神を求めて
    • 媽祖 黒い面の女神
    • 進香日記
  • 第3部 台南
    • 台南の印象
    • 台湾府城の士 林瑞明
    • 民権路から大天后宮まで
    • 失われた川筋 水仔尾
    • 剪黏と夜市
    • 台湾語最初のフィルム
  • エピローグ
  • 後書き