Kentaro Kuribayashi's blog

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佐賀大学附属図書館調べ「高校生が選ぶ、大学に入ったら読みたい本100選」について

読冊日記「高校生が選ぶ、大学に入ったら読みたい本 100 選」 にて知った「高校生が選ぶ 大学に入ったら読みたい本 100 選」なるアンケートの結果がなかなかに香ばしい。

佐賀大学附属図書館は、平成 16 年 9 月 1 日(水) ? 10 月 11 日(月)の期間、「高校生が選ぶ『大学に入ったら読みたい本 100 選』」という企画を実施しました。8 月 2 日・4 日のオープンキャンパスでおこなったプレ投票を含めると、投票人数は 3,886 人、投票冊数は 7,086 冊となり、多数の方々に参加していただきました。開票の結果、上位 100 冊は下記のとおり決定しました。

なお、佐賀大学附属図書館では上位 100 冊を蔵書として備えます。

[100 選投票結果発表]

というわけで、『ハリー・ポッター』『世界の中心で、愛を叫ぶ』『バカの壁』等といった書名がならび、油断すると「最近の若者は云々」などといい出しかねず、それはそれでなかなかに踏み絵的であり、なにかの罠なのかな? などと勘ぐってしまうのですが、しかしそもそも大学に入ったら読みたいなどとあるので結果を見て「最近の?」などと血圧が上がるのではないかという気もし、というのは、なんの根拠もないですが「大学在学中に」「社会人になったら」「30 になる前に」「30 代のうちに」等ターゲット層を変えてもまぁ似たような結果になるんじゃないかと思うし、それより上の年代であればさすがに『世界の中心で、愛を叫ぶ』を読みたいなどとは恥ずかしくて書けないでしょうから、年がいったなりの恥の無さっぷりを大いに発揮してその手の回答を寄せるんだろうなと思ったりもして、ただアンケートというものに回答を寄せるというのは自分がその回答者であると立場を変えてみるとそもそもわりと面倒なことであってみれば、件の高校生たちは教師が回答せよというアンケートに対して「面倒だから、なんか聞いたことのある書名をテキトーに書いときゃいいや」的にさくっとやり過ごしたのではないか、というか僕がその高校生なら、僕はわりといわゆる真っ当な本を読む高校生でしたが、そのようにするなぁなどと思うと、結果だけを捕らえて若者に対して血圧を上げるよりは、「テキトーに書いときゃいいや」的な回答をもとに上位 100 冊を蔵書として備えますなどと威張っている大人たちの無策ぶりを責めるべきではないか思うのですが、まぁ、どちらも似たようなものでしょう、どうせひとは本を読むことなど必要としていないのだから。