Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

近未来アニメに対する素朴な疑問

たとえば「エヴァンゲリオン」は 2015 年のお話だし、「攻殻機動隊」は「攻殻機動隊の世界。攻殻機動隊 イノセンス 公安9課など攻殻全般。」によれば、2029 年以降の数年のお話。端的にゆって、そのぐらいの時代にああいうロボットなり電脳技術なりが、研究段階とかじゃなくて、我々の目に見える実用的な形で確立してるなんてあり得なくね?それは 2007 年のいまだからそう思ってんじゃなくて、いまから 12 年前、1995 年の劇場公開時・テレヴィ放映時からそうだったわけで。
いやまぁ、別に実現しそうにないからリアリティが感じられないのでダメだ!といいたいわけではなくて、ごく単純な疑問として、実現可能性/不可能性を考慮して、もっと遠い年代、具体的には作者や視聴者の生存率が著しく低まってるであろう 2000 年代後半あたり(2070 年とか)にすれば、そんなの実現不可能じゃね?とかいわれなくても済むのに、と思うわけだ。
しかしまぁ、そんな遠い時代の話にすると、今度は親近感という意味でのリアリティが薄れるのかなぁ。でもやっぱ「KAZUMAの館 『エヴァ物知り辞典』 年表」のような年表を見返しても、90 年代後半であってすら、こんな急速な技術の進歩はまったくリアリティがなかったのに、いまではもう時間的にほとんどおいついてるせいで、かえって薄ら寒いことにすらなっている。エヴァの新作とかいってるけど、そのあたりどうすんだよという。
なんだろうなぁ、近未来ものを作るに際して、そのあたりのお約束みたいなものとか、メソッドみたいなのがあるのだろうか。それよりはもっとずっと先の話にするほうが、物語の結構という意味でも、先々まで収入が得られるという意味でも、よりよいと思うんだけどなぁ。
近未来アニメっつっても、僕は「エヴァンゲリオン」とか「攻殻機動隊」とかぐらいしか知らないので、そのふたつについてここでは述べたけれど、およそアニメに限らず、近未来モノにはこういうのが多いんじゃないかという気がしたりもしています。

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