Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

しまおまほ『まほちゃんの家』他

まほちゃんの家
  • しまお まほ
  • WAVE出版
  • 2007-02-16
  • ¥ 1,470
  • Book

しまおまほさんの、回想エッセイ集。しまおまほさんの文章って、雑誌的な媒体でしか読んだことがなかったのだけど、この本は主に家族や身近なひとたちとの思い出を、激烈に上手な文章で綴っていて、回想や物事を見る視線の鋭さ・細やかさは、島尾敏雄や島尾伸三さんの文章の大ファンとしては、やはりその家系を思い出さざるを得ないのだけど、さらに甘やかなセンチメントが加わったとあっては、感激しないわけにはいかない傑作。文章が本来的に発揮し得るそれそのものの素晴しさを、久々に味わうことができました。
ところでこの本とは関係ないけど、「ナンシーの代わりをやれると思ったわけじゃない」(【小田嶋隆氏インタビュー】テレビ断末魔の悲鳴を聞いているみたいですよね)し「オレが付け加えるものはない」のだから「ナンシーが存命していたらやらなかった」(同上)のだが、「どうしようもないページばかりになったな」と各週刊誌を読みながら考え」(同上)、「ナンシー関よ あとは引き受けた」(『テレビ標本箱』帯文)と張り切る小田嶋隆氏による『テレビ標本箱』のなんともいえない退屈さを見るにつけ、むしろ、しまおまほさんによるSHIMAOMAHO似顔絵4コマ劇場のほうがずっとその言葉にふさわしい面白さを体現していると思う。
まるごとJavaScript & Ajax ! Vol.1
  • 天野 仁史、 舘野 祐一、 川崎 有亮、 小飼 弾、 arton、 田中 孝太郎、 国分 裕、 山本 有悟、 海野 裕也、 nanto_vi
  • インプレスジャパン
  • 2007-02-15
  • ¥ 1,995
  • Book

そーそーたる面々による、「まるごと」シリーズの JavaScript & Ajax 編。JavaScript の基本から、各種ライブラリの使い方、応用編、JavaScript の今後の話まで、幅広く取り上げていて、大変に面白かった。
リバタリアン宣言

リバタリアニズムって、いろいろ興味深い発想や考え方の宝庫なので、わりと興味を持っているのだけど、本書は、うーん、同じ新書でも『自由はどこまで可能か - リバタリアニズム入門』なんてな、かなりと丁寧な解説書もあるわけで、ざっくりし過ぎていて、ちょっと薄かったなぁ。リバタリアニズムを手軽に楽しむなら、前掲『自由はどこまで可能か』および『不道徳教育』(『お金持ちになれる黄金の羽の拾い方』他で有名な橘玲による「超訳」本)の方が面白いと思う。
リバタリアニズムについては、というか規範理論一般についてはいろいろと思うところがあるので、あれこれ読んでいきたいなぁと思ってる次第。また、新書つながりでいえば、小飼弾さんのような方が上述のような本についてどのような感想を抱くのだろうかとかそんなことが気になったりもした。


思うに、宇宙っていま150億年?かそこらなんだよね、ビッグバンから。まぁ、わりと長い。また、宇宙はかなりとでかい。しかしいずれにせよ、宇宙がどんだけすごいかなんてさっぱり知らないけど、はっきりとわかっているのは、℃-uteがいまこのような奇跡的に美しい状況で存在しているいま現在なんて、宇宙史において、これまで一秒たりともなかったし、今後も一秒たりともあり得ないわけで、そう考えると、宇宙なんてたいしたことないんだよね、℃-uteの前では。つまり「℃-ute>>>>(越えられない壁)>>>>>>宇宙」って上下関係なんだよね。「宇宙ヤバイ」のコピペって、いまこのときから「℃-uteヤバイ」に改正されるべきなんだよね。もうなんでもいいから、宇宙人民全員が「桜チラリ」を聞いて、PV 観て、写真集に耽読すべき。

バレンタインデーに発売された Perfume の新譜は、なんか箱に入って、ブックレットついてて、あと DVD もついてるけど、2,100 円は高いだろ……と思いつつも、だからといって買わないという選択肢などあり得ず、ヤバイ、やっぱりすごいよ中田ヤスタカさん!!!名曲。素晴しい。