Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2015年8月19日

今日の天気は「曇り」、最高気温は32℃。

昨日の続きで、自覚しつつもあえて、という話。たとえば映画批評における蓮實重彦さんがいっていた「記号」とか、「抽象性」とかいうのって、映画という物理的実在、すなわち1秒24コマのフレームに気づくことなく、つまりは「記号」に遭遇することなく、なにやら「概念」についてとりとめもなく語ることを「悪しき抽象」といっていて、いくら「自覚」していると思ったところで結局は「抽象」に過ぎない、ということはおおいにあり得るよな、と思った。

昼食は、親子丼の店だったのが突然牛たんやになったとこに、リニューアル後初めていって、牛たん定食。牛たん好きなのでよいのだけど、高いなあ。客単価はあがったろうと思うけど。

Think! 2015 Summer No.54 [雑誌]」に「IoTの地政学」という記事があったので、Kindle版を買って読む。知見を整理してもらったという感じ。いろいろ思うところが多い。しかし、たとえば佐藤優さんが「来年以降は地政学がくる」といっていたり、今頃『戦略的思考とは何か (中公新書)』の内容をドヤ顔で解説する文章が出てきたりとかで、IoTはともかく、「地政学」もバズ化しつつあるなと思う。

終業後、ひょんなことでうちのPO関係者と @ninjinkun とで飲み会をやろうということになって、鳥升へ。プロダクトマネージャー決起集会。プロダクトマネージャーというロール自体の必要性の認識が日本のWeb業界では高まっているのだけど、僕としてはもうちょっと大きな枠で考えたほうがいいと思っているところ。具体的には『【増補版】製品開発力―自動車産業の「組織能力」と「競争力」の研究』を読んでもらったらいいと思うのだけど、入門的には『「タレント」の時代 世界で勝ち続ける企業の人材戦略論 (講談社現代新書)』でもよかろう。

しかし、瞑想によって「気づき続ける」のは難しい。すぐに「妄想」が沸き起こってくる。それはそれでしかたないので、気づくことを続けるしかないなあ。

というわけで、「マインドフルネス = 気づき」とローティ的プラグマティズムとは接合可能だと思う。その補助線としてわかりやすいのは、スプツニ子!さんの「生理マシーン、タカシの場合」。共感はマインドフルネスによって生まれるものだろう。