Kentaro Kuribayashi's blog

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宮崎哲弥・呉智英『知的唯仏論』

文庫化されていたのを見たので、買って読んでみた。仏教ってそもそもなんだろうね、という話と、哲学・社会的な話題とからめた話とが語られていて、読みやすい。しかし、宮崎さんはよくあれこれ知ってるなあとひたすら感嘆。

なんか後半は乗れなくてさらさらながしちゃったのだが、原理的には進化論ぽい世界と、世間的には合理的なプラグマティズムという、自分の二代関心事が融合しているように思えるところが、自分が仏教に興味を惹かれるところなのだろうとあらためて思う。

知的唯仏論: マンガから知の最前線まで-ブッダの思想を現代に問う (新潮文庫)

知的唯仏論: マンガから知の最前線まで-ブッダの思想を現代に問う (新潮文庫)

  • まえがき
  • 第1部 仏教をめぐる、やや通俗的な入り口
    • 1 仏教とは
    • 2 宗教を描く
    • 3 輪廻の解釈学とオカルト批判
    • 4 宗教家のちから
    • 5 ブッダと日本仏教
  • 第2部 宗教と「この私」
    • 1 仏教学と体験性
    • 2 神秘体験と救済
    • 3 実存を問う病
    • 4 愛と渇愛
    • 5 現代人の四苦
  • 第3部 仏教徒社会
    • 善悪の彼岸
  • あとがき