Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

IVS CTO Night & Day 2016 Springに参加した

先日、5/25〜27の3日間にわたりIVSと併設して開催されたIVS CTO Night & Day 2016 Springに、今回はじめて参加することができました。ご招待およびご承認いただきまして、ありがとうございます。

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ふだん、人々の集まりに顔を出すことがあまりないのでぼっちになったらどうしようと不安だったのですが、いろいろとお声がけいただいたりお話ししてくださったり等して、楽しく過ごせました。このブログのCTO関連エントリを読んだというお声がけもいくつかいただいて、あれこれ書いておいてよかったなあと思いました(ちなみにそのあたりの話は「GMOペパボ株式会社の執行役員CTOに就任しました」でまとめてリンクしてあります)。

まずは、スタートアップの若いCTOのみなさんのお話におおいに刺激を受けた、というか、「マジヤバいな……!」とショックを受けました。数年前に比べても、事業内容や技術的なレベルが格段に上がっている上に、プレゼン能力も高い。日本でも、優秀な人々がどんどんテックなスタートアップを起こしていく流れがきまくってるんだなと感じます。僕らも新しいことをやっていかないと。マジヤバい。

事前アンケートによると、100人ほど集まったCTOには、年齢の山がふたつありました。ひとつは上述のスタートアップの若い方々。もうひとつの30台後半の山は、僕もそうであるような、社外から入ってCTOになった人々の山でしょう。ある程度できあがってきた事業・組織を、これからどうやってさらにスケールしていくかが課題になるようなステージです。

そういう意味において、元楽天CTOの安武さんのお話はひたすら刺さりまくりました。「あるある」とよくわかる自分自身いまいるステージの話から、果てはエンジニア1,000人超え、グローバルな開発体制の話まで、まさに自分が組織の中のCTOとしてこれからやっていくべき方向を、あらかじめ示していただいたような気がしました。その後、VOYAGE GROUPの小賀さんと、ひたすら「ヤバいっすね!」と言い合ったりしていました。

僕はよく採用説明会などでいうのですが「Web業界はまだ定年退職したひとがいない業界」です。Webが本格的に始まって約20年。そもそも「定年退職」という仕組み自体がない会社だって多いでしょう。そういう中で、若い人はもちろん、それなりに経験を積んでCTOをやっているような人にも「ロールモデル」というものがいません。安武さんの話に、そのような「ロールモデル」を見出して、深く感銘を覚えたのでした。

DMM会長の亀山さんについては、もうひたすら「すごいなあ」と思って眺めるばかり。いろいろ面白ポイントはあったのですが、それは他のひとが書くだろうから措くとして、起業するという文脈で亀山さんが「商売ならここにいる君たちの誰にも負ける気しないからね」といってあの風貌でニヤリとしたのには、ちょっと全然違うレベルの凄みを感じて、それはそれで「ヤバい……!(マンガみたいだ)」とひとりで興奮していたのでした。

このような素晴らしいイベントをご提供くださったAWSのみなさま、トーク登壇者のみなさま、参加されたCTOのみなさま、どうもありがとうございました。