Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

フィードリーダの良し悪しを判断する前に考えておきたい 2, 3 の事柄

フィードリーダで大量の情報を素早く捌くライフスタイルは、世間にはまったくもって浸透してはいないというのが現状みたい。

購読している RSS の数を聞くと、半数近い60人が「5個以下」と回答した。これに「6〜10個」(33人)、「11〜20個」(14人)、「21〜30個」(11人)と続き、9割強が購読 RSS 30個以下という結果となった。ちなみに100個以上の RSS を購読しているのは計4人。

「半数近い60人が「5個以下」と回答した」って、登録数 5 個以下なんて「フィードリーダなんて使ってません」っていってるのと同じじゃねーか、そんな統計に意味あんのか?とか思ったりもするのだけど、しばらく前に人力検索はてなで行われたアンケート「人力検索はてな - RSS リーダを使用している人に質問です。 登録しているフィード数はいくらですか?」を見ても、たいして変わらない結果が出てるのよね。

ただまぁ、Web から情報を取得する手段はなにもフィードリーダに限るわけでもないし、そもそも馬鹿みたいに Web ばかり眺めてられるほど暇な人なんて、そんなにいはしない。

登録数が50とかそこらであれば、RSSリーダーなんて何使っても大差ないんだろうけど、たくさんの記事に目を通したいと思ったら他に選択肢がなくなる。まあ選択肢のある人らは好きなの使えば良いと思う。

選択肢のあるひとたちは、自分がフィードリーダに何を求めているのかもわからないまま、やれ Bloglines / FreshReader / FeedPath / はてな RSS / livedoor Reader / etc. のあれがいいだとかそれが悪いだとか述べ、身勝手な言説をまき散らしていく。そういう文章を読むたびに、好き嫌いを述べる前に、まずは論者の情報に対する態度や、おかれている条件を明らかにしてくれないと、いってることの妥当性を判断しようがないでしょ?とか思う。
とりあえず、あなたがフィードリーダの比較を述べたいと思ったら、少なくとも以下の 2 点につき、あらかじめ明らかにするべきだろう。

  • 登録フィード数(情報に対する主観的な態度)
  • 一日に Web 閲覧に割ける時間(情報に対する客観的な条件)

そうすればあなたのエントリを読む者は、あなたが情報に対するにどのような人物なのか、以下のマトリクスを用いることで主観・客観の両面から正確に把握することができる。

フィード数多い フィード数少ない
時間たくさん Web 中毒の暇人 暇だけど情報にはあんまり興味がないひと
時間少ない 素早く大量の情報をさばかなければならないひと 普通のひと

そのことにより、情報に対してどのような態度を取り、また、どのような条件下にある者にとって、あなたの論評が適合するのかどうかを正確に判断できる。