Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2018年3月22日

合宿1日目。神保町。終わった後は懇親会とダーツ。

宿で「淋しいのはアンタだけじゃない 1-3巻セット」を読み終える。聴覚障害の実態を全然知らなかったので、単純に啓発された。また、漫画という表現形式を存分に活用して、可能な限り共感を引き起こすべく取り組んでいる作者の姿勢に、とても深い感銘を覚える。何人かの医者のインタビューを通して、耳鳴りの実態や研究の現状について、課題がありはするものの、希望の感じられる進捗が報告されているのも、とてもよいと思う。

漫画の中で紹介されていた、聴覚障害者の実際に聴いている音を再現しようという試みは、まだ実現はできていないものの、是非体験してみたいものだと思う。先日の「あれこれ展」の際も思ったが、アートというもののひとつの役割が、境界の線引を変えていくということであるならば、ポスト・ヒューマン的な文脈において、そもそもヒューマンにおけるクオリアの多様性についての共感を広げることも、重要な実践であると感じる。