Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2018年3月25日

昨晩は、日記を書いた後、For Morandiの5作目を作ったり、「ブルーピリオド(1) (アフタヌーンコミックス)」を読んだり。

「ブルーピリオド」は、ひょんなことから美大を目指すことになった高校生の成長物語という感じの漫画。油絵に対する、かなり古典的なアプローチを描いていくのだが、美大を受験する子らって、実際こんな感じなのかなあ。まったく知らない世界なのでわからないけど。

ワタリウム美術館へ「マイク・ケリー展 デイ・イズ・ダーン」を観に行く。マイク・ケリーといえば、ソニック・ユースのジャケットにもなったぬいぐるみというイメージしか持っていなかったのだが、今回の展示はDAY IS DONEと総称される「課外活動再構成」というミニムーヴィー集が主体。キッチュなイメージと悪意満載な映像ばかりで、観ていて胸くそ悪くなる(別に悪い意味ではない)。いろいろ解釈のしようはあるのだろうけど、嫌な体験や感情をいつまでも忘れずに執着して表現したものがヤバくて面白い、という端的な見方でよいのではないかと思える。

「うつわ楓」による。先日通りがかった時は改装中だったのだが、ファサードが全面的にモスグリーンになっていて驚く。常設展だったのが残念と思いきや、壁に掛けてあった杉尾信康さんの陶板をひと目みて購入を決める。陶板をキャンバスとして、釉薬で絵を書いている感じ。陶板を支持体として、火入れによる偶然性を取り込む「絵画」があるというのは、自分にとっては目から鱗の発想だった。この方の他の作品をググってみたのだが、とても素敵。個展開催情報をウォッチしないと。

ここしばらく、うつわに対してグッとくることが減っていて、自分の興味が変わってしまったのか、あるいは目が悪くなってしまったのかと思っていたのだったが、単に観る機会を作っていないだけで、いいものがあれば一瞬でそれとわかるのだということを再認識して安心した。たくさんのうつわがフラットに並べられていたとしても、いいものはちゃんと目に飛び込んでくる。うつわもそうだけど、それに限らずもっとあれこれ観て、そういう体験を増やしていきたいなあ。

そこから近くのOVEで開催されるRice Girlさんのイベント、Micro-seasonal Dinner Series: Spring 2018 Tokyoへ。Rice Girlさんは日本のお米の良さをもっと知ってもらいたいということで活動しているそうで、このイベントもその一貫とのこと。ウェルカムドリンクから、室礼、もちろん料理とお酒、最後のお土産まで、細部まで神経が行き届いていた完璧なもてなし。感嘆いたしました。最高に素晴らしいイベントだったなあ。

そこで撮った写真を使って、Paintingシリーズの2作目を作った。桜。