2018年10月27日
新宿のB Galleryへ。竹内万里子さんの『沈黙とイメージ』にちなんだ展示。いつも思うのだけど、このスペースはもうちょっといい感じに使えるのではないかなあという気持ち。さらに蒼穹舎へいってみたが、本が全然なくてなんか展示をやっていて、入ったけどすぐ出てしまう。駅へ戻り、京王新線で初台へ。途中、紀伊国屋で『意味がない無意味』を買う。
まずはオペラシティのアートギャラリー田根剛さんの「未来の記憶」展。田根剛さんの作品についてはなんとなく観ていて、すごくセンスのいいひとなんだろうなーと漠然と思っていたのだが、(実際そういう面はあるのだろうけど)リサーチの量が半端なくて、驚いた。また、あとで買って読んだインタビュー(『田根 剛 アーキオロジーからアーキテクチャーへ』)によると、エストニアの国立博物館のコンペで勝ったときは26歳だったそうで、いきなり放り込まれた荒波にもまれて、ずいぶん成長したとのこと。なんか、彼我の差に唖然とする。すごいなー。
続けてICCへ移動して、「“感じる”インフラストラクチャー 共感と多様性の社会に向けて」展。ついつい言葉や「健常者」的感覚を前提としてコミュニケーションを行ってしまうのだが、それだと共感が発生しない状況もある。たとえば、伊藤亜紗さんの研究室で取り組んでいる、目の見えないひとに、いままさに行われているスポーツをどう伝えるかということ。ワークショップや、衝撃を伝える装置などによって、その一端を垣間見せてくれる。共感の問題に技術を使ってアプローチするのは、とても展望のある取り組みだと思う。
恵比寿へ移動して、NADiff A/P/A/R/Tで上妻世海さんのブックフェアを眺めたり、本を買ったり(『マルセル・デュシャンとは何か』、『数学する身体 (新潮文庫)』)。んでもって、CON FOR TABLEという店で夕食。けっこうよい感じ。