Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2019年10月26日

起きてすぐ、昨夜読み始めた『バイリンガル・エキサイトメント』の続きを読み、読了。『我的日本語 The World in Japanese (筑摩選書)』とだいぶかぶるところもあったりしたが、忘れてもいたりするので、あらためて著者の万葉集についてや中国についての話を読めてよかった。ただまあなんというか、ときおり現れる、著者の防衛的な韜晦のようについ感じられてしまうようないいぶりみたいなのは、そういうものなのかなーと感じるところもあったりするのだが。

昼食は、近所の旨い蕎麦屋へ行ったがだいぶ並んでいたので、少し離れたお店でもりそばとイクラ丼。悪くはないが、やはり近所の店のほうがずっと旨い。というか、その店は、これまでに食べた中でも1、2を争うほど旨いと思うので、当たり前ではあるのだが。

CTO協会のミーティングのため、DMMのオフィスへ。初めて訪れる。協会の取り組みとして大きな軸のひとつの、レポート作成についてのワーキンググループとしての活動。どんな感じの内容をどういうタイミングでどうやってやっていくかというあたりの合意形成と、次回までのアクションの整理。参加者がめちゃ優秀で、てきぱきと進む。素晴らしい。CTO協会の人々と話していると自分の能力の低さを嘆きたくなるのだが、一緒に取り組むことで成長の機会をいただけていると思ってやっていこう。

North Villageで休憩。フランス語のなんかいい本でもないかなとKindle本を探していたら、蓮實重彦さんの『フランス語の余白に』が電子書籍版で復刊されていたのを見つけて、購入。序文からして蓮實節。とにかく読めなくてもいいから完全に暗記して書けるよう例文を憶えろとのこと。例文は、憲法から始まり、ポール・クローデルやヴァレリー、フローベールなどなど。文法事項の説明がだいぶ簡素で、他で補わないととてもついていけそうにないが、せっかくなのでこれ1冊取り組んでみようと思う。

ミッドタウンのフジフィルムスクエアで「「覚醒する写真たち」今道子+佐藤時啓」を観る。10月29日までは今道子さんのターンのようで、彼女の作品だけが展示されていた。1979年の、いまからするとずいぶんシンプルに野菜や魚類による異化をほどこした作品から、80〜90年代のよりこったもの、近年の極めて構築的な造作と構図による作品まで、10数点ほど。しかし、ここまでエスカレーションしてしまうと、これ以上どこへ行くのだろうか?という気持ちになってしまう。

ミッドタウンの店をいくつかまわった後、地下の伊吹うどんで夕食。だいぶ長い間工事していたところだが、オープンして初めて寄った。甘めの出汁で、やや飽きがくる感じもしつつ、美味しくいただく。UNIQLOに寄ってみたが、Engineered Garmentsとのコラボ商品はもう売り切れたのか、売り場にはなかった。VERDYとのコラボパーカーはたくさんあったのだが、まあいいかと思ってしまって、買わなかった。その後、六本木交差点近くのブックファーストで『イメージを逆撫でする: 写真論講義 理論編』を買う。

帰宅して、さっそく買った本を読み始める。昨今、写真について語ることが困難であることに対して、過去の写真論を読み直し、あらたな可能性につないでいくことで乗り越えをはかるという感じの流れなのかな。とてもスリリングな本であることは確か。面白く読む。

iPadで蓮実本とフランス語辞書をSplit Viewで開きつつ、帰りに買ったノートに例文を写し、わからない単語をひたすら調べ、仏文解釈をし、文法事項についてもノートを取り、という、何年ぶりなのかという勉強を開始。この歳でそういうのも、記憶力的な意味でかなりつらい感じがするのだが、学び始めるのに遅過ぎるということはないはずという気持ちで、地道にやっていこうという気持ち。ついでに『フランス語 動詞宝典308 初・中級編』も買ったので、こつこつ憶えていこう。

ってなことをやっていたら、Kが帰ってきて、昨年に引き続き今年も誘われて、11月にパリへ写真展を観に行くことにしたという。いきたいな〜と思いつつ、時間的・体調的な問題もあり、うらやましがることしかできないのであった。