Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

Entries from 2003-02-19 to 1 day

南へ

『北』へ行くやつはいつものたれ死にだ とかつて椹木野衣は書いた(『シミュレーショニズム』河出文庫、p.160)。グレン・グールド、間章…。対して、あらかじめ死んでいるハウス・ミュージックは「南へ」とどこまでも逃走しつづける、と。 その伝でいけば、…

日記

なにごとをも忘れがちな貧しい頭脳の持ち主にとって、まず第一に備忘録としての役割を果たすべきものであるが、ほとんど読み返すこともなく、したがって、なにを書いたかは常に忘却の彼方にある。 日記を読み返すことがないからといって、彼が現在の状況に充…

セクシュアリティ

自らの性癖、性的嗜好について彼はあまり深く考えたことがない。美しい絵画の魅力と、道端に寝そべる猫たちの愛らしさと、優雅な女性のハッとするような身のこなしとになんの差異があるのだろうか?なんらかの差異があるとして、それがどうしたというのだろ…

少年たち

髪の短い少年ふたりがなにごとか楽しそうに語らいながら歩いていたのだが、そのひとりが唐突に「ここに俺の血がついている」と声を低くしていう。勝ち誇っているかのような響き。海と歩道を隔てるコンクリートの壁の地面すれすれのあたりにひっそりと数滴分…

甘美/残酷さ

生きているということ自体が、その味わい嘗め尽くすべき瞬間と我に反る機会の総てに於いて、甘美たりうるし、残酷なほど甘いものである。此岸を「彼方」として生きる明確な意思さえあれば、人生は「甘美」な奇跡で満ち溢れる。 『甘美な人生』福田和也・著、…

飽きっぽさ

ひとつところに腰を据えることのできない移り気のはやさを彼自身はある種の美徳だと感じている。そのためになにごとを成し遂げることがなくとも、ある場所からある場所へと移動しているときの速度の感覚、世界が変容する瞬間のめまいに溺れることの退嬰的な…

元ちとせ特集をめぐって

"SWITCH" 2002 年 6 月号の元ちとせ特集を読みました。 特集それ自体は、元ちとせへのインタビューをメインに、その他、彼女のバックボーンとなった奄美諸島の島唄をコンパクトに紹介していて、なかなかよくまとまっていると思いました。この特集を機会に、…

「テキストサイト管理人に 100 の質問」への回答

1. お名前、サイト名、生年月日を教えてください。 けんたろと申します。antipop というサイトを運営しています。1976 年 12 月 12 日生まれです。 2. 血液型、星座を教えてください。 O 型、射手座。 3. 身長・体重・靴のサイズは? 168cm , 70kg , 26cm デ…

「(自称)非モテ系へ 100 の質問」への回答

1. お名前( HN 可)とサイト名、余裕が有れば年齢を教えて下さい。 名前は "けんたろ"。antipop というサイトをやっております。つか、このサイトです。年齢は 25 歳。誕生日は 12 月 12 日。小津安二郎の命日です。そんなのどうでもいいですね。 2. 男性で…

「自宅サーバー管理人に 100 の質問」への回答

Q1 あなたのお名前( HN )を教えてください。 考え中です。どうしようかなぁ。とりあえず、“けんたろ”で。 Q2 あなたの年齢を教えてください。 1976 年生まれの 27 歳です。 Q3 あなたの仕事を教えてください。 毎日オフィス・ワークにたずさわる普通の勤め…

「本好きへの 100 の質問」への回答

001. 本が好きな理由を教えてください。 安くて手軽で自分のペースで楽しめるから。テレビや映画や音楽はスピードを自分でコントロールできないけれども、本はすばやく読むこともゆっくり読むこともできますよね。そこがいいところなのではないでしょうか。 …