Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2020年5月3日

今朝の日経新聞のアート欄は九州派。経済発展期を反映したミックスドメディアに、あらためて感銘を覚える。九州派の作品はあまり残っていないというが(そもそも作品を残すという意識があまりなかったため)、福岡市美術館所蔵のものを機会があれば観たいものだ。記事の中で気になるところがひとつあった。中ザワヒデキ『現代美術史日本篇1945-2014: ART HISTORY: JAPAN 1945-2014』でも紹介されている、菊畑が入選した絵を持っていったら笑われたというエピソードが、この記事でとった新たなインタビューにおいて、本人によって否定されている。そのエピソードは、もともとは菊畑が著書で書いていた話で、九州派の既成にとらわれないアヴァンギャルドぶりを示すものだったが、盛られた話であったということだ。

地図を作るということについて考える。ひとは誰しも、自分なりの地図イメージというのを持っている。たとえば美術好きにとってとスポーツ好きにとっての街とは、ずいぶん異なったイメージになるだろう。暦がそうであるように、地図もまた権力のものであるわけだが、自分なりの地図を作ることによって制度をはみ出していくことの素朴な肯定を、あらためて行っていきたいものだと思う。それでシチュアシオニスト・アンテルナシオナルについてググってると、「シチュアシオニスト オンライン文庫」というものがあり、驚く。一方で『「地図感覚」から都市を読み解く: 新しい地図の読み方』的なリテラシを持つこともまた、自分なりの地図を作るということにつながっていくことだろうと、地図への気持ちをあらたにする。

だいぶ前にチェーンが外れてしまったまま自転車を置き場に放置してあったのだが、スーパーへの買い物に出歩くのに整備しておいたほうがよかろうという気持ちになってきて、外れていたチェーンを直したり、ついでにずいぶん汚れているのであちこち拭き掃除をしたりなど。かわいい自転車が戻ってきて、うれしい。さっそく自転車を用いて買い物に出て、ついでにそこらをひとまわりポタリング。大規模な開発をしているあたりは以前とは全然状況が違っていて、当たり前のことではあるが驚く。存在を知ってはいたが初めて実地にいきあたる坂を登ったりして興奮したりする。帰宅して、20時からのオンラインのみの前にさっと夕食を作って食べる。

配属予定の研究室の方々に、オンライン歓迎会をしていただいた。研究室の方々は、たぶんみなさん12月のゼミに参加した時にお会いしたことがあったとももうのだが、あらためてバックグランドや興味などについてしることができてよかった。そのS先生と、会社の研究所の顧問をしていただいているR先生との昔からのつながりの話などもきいて、人々のつながりや技術の歴史について熱い気持ちになったりした。その後、ワインをひたすら飲みながらインターネットの歴史についてだとか、ハニーポットについてだとかあれこれ調べ物。