Kentaro Kuribayashi's blog

Software Engineering, Management, Books, and Daily Journal.

2018年3月16日

ニコラ・ド・スタール - 調和を求め続けた画家の軌跡』という、ド・スタールについて日本語で書かれた唯一のモノグラフを自費出版している方がいるのを知り、注文した。

クレア・ビショップ『人工地獄 現代アートと観客の政治学』の続きを読む。参加型アートというものに対して、それ自体はよいものであるんだろうけど個人的にはまったく乗れない身としては、そうしたアートの、必ずしも意図したわけではないだろう政治的な機能についての言及を見ると、ちょっとかわいそうに思えもするのだけれども、首肯するところもあるのであった。ともあれ、未来派やシチュアシオニスト・インターナショナルから革命直後のロシアやアルゼンチンなど、よくもこんなに調べたなあという浩瀚な著作。すごい。

それにしても、1899年生まれのウラジーミル・ナボコフ、1903年生まれのホロヴィッツ、そして、最近は1914年生まれのニコラ・ド・スタールの、歳も近く、ロシアから亡命した3人(ナボコフとド・スタールは貴族出身という共通点がある)と、似たような芸術家に心惹かれるのは、何かしら共通した感じがあるのだろうか。それぞれの作品や人格、傾向にはあまりそういうのはないようにも思えるのだけど。

フルサイズのカメラがほしいなあと思ってググってみたりしたが、いい感じそうなのは数十万するし、ちゃんと使うかどうかもわからないしなあと思って、そっとタブを閉じるのであった。でもまあ、あったらあったでいいんだろうなあ。でも重いからきっと使わないよなあ。でも、NIKONのD850ほしいな〜。