マネジメント
著者の『社会的選択理論への招待』が気になっていたのだけど、機会がなくて読めずにいたところ、この本がKindle化されていたのを見つけたので買って読んだ。「社会的選択」の諸方式による問題点を具体的な例として示されると、そもそも「望ましい選択」とは…
はてなさんの「実績を解除してエンジニアスコアを上げろ!はてなのエンジニア実績システムのご紹介 - Hatena Developer Blog」というエントリにある「エンジニア実績システム」がすごくいいなと思ったので、うちの会社でも導入してみました。 「実績」につい…
人材開発についての本はたくさんあるけど、組織開発の本は日本語ではほとんどないので、購入して読んでみた。事例が仮想例だけでほとんどないので、それならばアカデミックな話題についての紹介をもうちょっとがっつりやってもよかったのかなあと思う。まあ…
みんな大好きエンジニアtypeさんに、「エンジニアとして錆びないために読む本」というインタビュー連載コーナーがあるのですが、その3回目として下記の通り登場いたしました。是非、ご笑覧くださいませ。 GMOペパボの「あんちぽくん」が、悩める作り手に学術…
今日、エンジニア職位制度に基づく面談をしていて、自分の職務のうちのひとつを言語化したということがあったので、メモっておく。 CTOとは何か? CTOというのがなにをする役職であるかについては、基本的には以下のスライドで述べた通り。 上記で述べられて…
エンジニアの職位制度について、よりよいものにしていくために見直しを考えている。そのための学習として、本書を読んだ。 そもそもキャリア・アンカーとは何か? あなたのキャリア・アンカー(原文傍点)とは、あなたがどうしても犠牲にしたくない、またあな…
GMOグループにはGMOテクノロジーブートキャンプという新卒エンジニア・クリエータ向けの研修メニューがあって、そこでなんか話してくれという要請があったので、「エンジニアになる」というタイトルで、エンジニアとしての成長について、少しお話をしてきま…
ひとくちに「Webエンジニア」といってもその内実は様々だし、得意分野や成果の出し方も違う。ここではそのような多種多様のいずれが良いとか悪いとかそうしたことをいいたいのではないということをあらかじめ注記しておく。 職業生活において成果を充分に上…
「組織シンボリズム」という言葉を目にしたので、なんだろうそれ?と思って、組織文化論との対比について述べている論文を読んだ。 組織文化論は、組織文化という「非合理」な要素をもって、60〜70年代のコンティンジェンシー理論を補完するものとしてあらわ…
経営史(『経営史講義』『経営構想力』、『「ものづくり」の科学史』)、トヨタの主査制度(『トヨタ自動車開発主査制度』、『トヨタの製品開発』)からの流れで読んだ。経営学者の書いた本で、知識を得るだけでなく「面白い!」と思える本ってほとんどなかった…
「情報価値の高いスライドを作るために」に書いた内容を、「論文の書き方」という観点から補強するために読んだ。 伊丹敬之(2001)『創造的論文の書き方』有斐閣 創造的論文の書き方作者: 伊丹敬之出版社/メーカー: 有斐閣発売日: 2001/12メディア: 単行本…
『経営史講義』(asin:4130421093)からの流れで読んだ。その本では英国の産業革命のことばかり書いてて全然触れられなかったフランスからアメリカへの技術移入の話など、いろいろ勉強になった。 橋本毅彦(2013)『「ものづくり」の科学史 世界を変えた《標準…
役職が変わったりしたこともあって、取締役会のみなさんに説明したりエンジニアのみなさんに考えを伝えたりなど、社内向けにもいろんな資料を作る必要も増えてきて、そういうのが増えること自体どうかというのはともかくとして、エンジニアとしてより活動を…
Facebookでスタートアップの経営者のみなさんが(苦悩とともに)絶賛してたのを見て購入。のっけから異様な緊張感の漂う記述ぶり。『プロフェッショナルマネジャー』(asin:B00H6WNO4E)の現代版を思わせるハードコアぶりで、とてもよかった。 Horowitz, Ben. (2…
『「タレント」の時代』(asin:B00UFF0HEE) → 『トヨタの製品開発』(asin:4561520899)の流れで。 塩沢茂(1987)『トヨタ自動車開発主査制度』講談社 トヨタ自動車開発主査制度 (講談社ビジネス)作者: 塩沢茂出版社/メーカー: 講談社発売日: 1987/04メディア:…
昨日(3/21)、GMOペパボ株式会社の執行役員CTO*1に就任しました。昨年8月に技術責任者に就任したのですが、今後はより一層、経営に近い立場で「技術」という切り口において会社の成長に貢献していきたいと思います。 今後やっていくこと 今後やっていきたいこ…
ペパボでは、チャットツールとしてIRCを長らく使っていたのですが、先日、Slackに全面的に移行しました。その話を少し書いてみようと思います。 追記: 社長的にSlackに移行したほうがいい理由 | ペパボ社長ブログというエントリが出ていたので、そちらもご参…
発端は確か一昨年のCROSSで、@hsbtさん、稲尾さんの間で話が盛り上がったのが最初だったと記憶しているから、あれから約2年、強力なメンバーで共同執筆した『スクラム実践入門──成果を生み出すアジャイルな開発プロセス』が、いよいよ3/18に刊行される。 追…
DeNAのZIGOROuさんによる技術選択とアーキテクトの役割というスライドを拝見して、大いに感じるところがあったので、少し書く。といっても、技術的な話というよりは、もうちょっと違うレイヤの話(技術選択についても思うところはあるのだけど、それはそれに…
様々な人々から、エンジニアに関する制度についてインタビューされる機会が増えてきた。その中で考えが整理されてきたパーツもあるので、せっかくなのでまとめておこうと思う。 ペバボのエンジニア職位制度のアップデートについてなどで書いている通り、ペパ…
この記事は、Pepabo Advent Calendar 2014の12日目の記事です。前日は、hisaichi5518さんの「Web APIを作るときに考えること。 - パルカワ2」でした。 ここ半年ほど考えていることを、以下に述べる。 技術とは何か? 「技術とは何か?」という問いに対しては…
社外のある技術者たちと「会社のエンジニア、あるいは、エンジニアリングがどうなっていくべきかというビッグピクチャみたいなものがあるか?」という話になった。その場ではいろいろな内容が出てきたわけだが、不詳わたくし、技術責任者という役職を務めて…
YAPC::Asia Tokyo 2014で、いろんな言語を適材適所で使おう - YAPC::Asia Tokyo 2014という話をしてきました。 これまでのソフトウェアエンジニアとしての経験から、継続的に価値を提供し続けるための技術選択はどのようにあり得るのかということをずっと考…
LL Diver | Dive into Lightweight Languagesで、「GMOペパボのエンジニア新人研修」というタイトルで話をしてきました。エンジニア新人研修については、その実施自体には、僕は既にあんまり関わっておらず、主にid:hibomaや新卒出身の若者たちが担っている…
標題の通り、8/1付けでペパボの技術責任者に就任しました。あわせて、@hsbtさんがチーフエンジニアに就任しました。技術者の体制を強化したことで、Webサービス事業者、すなわち、技術の会社として、さらに高い成果を出していけるよう努めたいと思います。 …
ペパボの新しいエンジニア評価については、ペパボのエンジニア評価制度をパワーアップしたで既にお知らせしたところです。さて、今回その評価が終わり、総評を書いたので、さしつかえない範囲で公開します。 ちなみに、技術上級職については既に「ペバボのエ…
ペパボで行っているエンジニア職位制度について、最新情報を共有します。 本エントリの背景 ペパボで行っているエンジニア職位制度(シニアエンジニア、アドバンスドシニアエンジニアの選考)については、制度の運用当初に、当時の責任者であるmizzyさんがPape…
インターネットを眺めていたら、リリースの高速化自体を目的化するのではなく、ビジネス成果によって成否を判断するべきだという主張があったので、思うところを書いておく。起点は他社さんにおける議論だが、そこは問題ではなくて、もし自分の関わるところ…
mizzyさんのエントリ(paperboy is hiring - Gosuke Miyashita)にある通り、ペパボでは、エンジニアに関しては一般のラインとは別に、専門職としてのキャリアアップをしていくラインがあって、ここ2年ほど運用され、よく機能しているところです。そんな折、技…
JAWS DAYS 2014のImmutable Infrastructure(以下、II)に関するトラックに呼ばれたので、話をしてきました。Immutable Infrastructure時代のConfiguration Management Toolの要件およびその実装についてや最近のImmutable Infrastructureに関する議論(Orchest…